2024年11月5日に愛媛県の岩松川で発見されたジンベイザメ海くんが亡くなったことに対し、ネットでは可哀想という声が上がっています。
海くんは大阪の海遊館で飼育・展示されていたこともあり、亡くなったことや放流に問題がなかったか疑問を持つ人も…。
なぜ放流したのか、その経緯についても気になりますよね。
今回は愛媛県で死亡が確認されたジンベイザメ海くんがなぜ放流されたのか、経緯についてお伝えしていきます。
- 2024年11月6日に愛媛県の川で亡くなったジンベイザメは、海遊館で展示されていた海くんだと判断されている
- 記録装置を付けていることから、ジンベイザメの生態研究のための放流である可能性が高い
- 放流してまもなく亡くなっているため、海遊館の管理体制などについて非難の声が上がっている
ジンベイザメ海くんが可哀想と話題に
ジンベイザメ海くんは2024年11月6日に愛媛県の岩松川で亡くなっているのが発見され、ネットでは可哀想と話題になっています。
海くん放流・死亡の経緯についてまとめてみました。
ジンベイザメ海くんの放流・死亡の経緯まとめ
- 2019年9月1日:高知県室戸岬の定置網に引っかかっていたジンベイザメを保護
- 2019年10月19日:「海」と命名され、一般公開スタート
- 2024年10月3日:放流のため大阪府から高知県へ出発
- 2024年11月5日:愛媛県宇和島の岩松川でジンベイザメが発見される
- 2024年11月6日:ジンベイザメ川の中で沈んでいる状態で発見され、その後死亡が確認される
- 同日:現場を訪れた海遊館の職員により、亡くなったジンベイザメが海くんであると判断された
海遊館で約5年も愛されてきた海くんの死は、多くの人にとってショックなニュースだったと言えますね。
ジンベイザメ海くんをなぜ放流したの?
ジンベイザメ海くんが放流された理由は、生態研究が目的である可能性が高いです。
愛媛県で発見されたジンベイザメ海くんの背中には、回遊データを記録する装置が取り付けられていました。
海遊館で飼育していた2頭のジンベエザメのうち、オスの「海」に小型の記録装置(データロガー)を装着した後、故郷である太平洋へ放流し、自然の海での回遊経路の調査を開始しました。
あわせて、高知県にある海遊館の研究所で飼育していたオスのジンベエザメを新しく「太平洋」水槽に搬入しました。
ジンベイザメ海くんは何歳?
ジンベイザメ海くんは、推定9~10歳のオスであることが分かっています。
これまでの生態研究によると、ジンベイザメの成熟年齢は25~30歳、平均寿命は100歳を超える長寿の生物であることが分かっています。
このことからジンベイザメ海くんはまだ子どもで、ジンベイザメの寿命としては早すぎる死だったと言えますね。
ジンベイザメ海くんを放流した水族館はどこ?
ジンベイザメ海くんを放流したのは、大阪にある海遊館です。
11月6日に海遊館の職員が愛媛県の岩松川を訪れ、データ収集の装置や体の模様などから、発見されたジンベイザメを海くんと判断しています。
また、海遊館の職員はジンベイザメ海くんの死亡に対し、原因不明と答えています。
「なぜ死んだのか全く分からない状況ですので、非常に貴重なジンベエザメという生き物の死を無駄にしないためにも、この後、学術的な解剖等を行って、今後のジンベエザメの研究に役立てたいと考えている」
しかし、ジンベイザメは沖合で暮らす生物ということもあり、塩分が薄い環境が海くんにとって厳しい環境だったのではないかというコメントも…。
海くんのような可哀想な事故を防ぐためにも、亡くなった原因の解明や今後の対策に力を入れて欲しいですね。
ジンベイザメ海くんの放流に世間の反応
ジンベイザメ海くんの放流に対しての世間の反応は、海くんが可哀想という声や水族館に対する非難の声がほとんどでした。
ジンベイザメ海くんを放流した海遊館に非難の声が上がっていますが、一方では擁護の声も…。
あんな素晴らしい展示をし続けて来た海遊館の海くんへの情熱がこんな形で途絶えるのは無念すぎる。この事が無駄になる事なく研究が進み次に活かされますように全関係者様応援しております。
海遊館は生態研究を熱心に行ってきた水族館でもあるので、今後の対策に期待です!
まとめ
今回は愛媛県で死亡が確認されたジンベイザメ海くんがなぜ放流されたのか、経緯についてについてお伝えしました!
- 2024年11月6日に愛媛県の川で亡くなったジンベイザメは、海遊館で展示されていた海くんだと判断されている
- 記録装置を付けていることから、ジンベイザメの生態研究のための放流である可能性が高い
- 放流してまもなく亡くなっているため、海遊館の管理体制などについて非難の声が上がっている
ジンベイザメ海くんの死亡はとても悲しいので、今後はこのような事故が起きないようにして欲しいですね。